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ISHIKAWA Kiyotaka

個人的なこと

手引き

安全杖を持ってから初めて手引きをした。

駅の改札で杖を持った人を見かけたのでつい声をかけてしまったのだ。ひとりで大丈夫と言われたらそのまま行くつもりだった。

周りから見たら杖の人が手引きをするというちょっと不可解な感じだったかもしれない。

杖を持った人が杖を持った人の案内をしているのだから。

全盲と視野障害の人でも同じような杖をもっているから起こることなのだけど。

幸い僕はまだ明るいところではそこそこ見えるし、見える人と全く見えない人の中間くらいにいる。

まだ中心視野はあるので転落事故にはあわなくてすむ。それだけでもやったほうがいいと思ったので声をかけさせてもらった。

僕と反対方向に向かう列車に乗るというので、列車の扉を入ったところで手すりにつかまってもらい、挨拶して列車を降りた。

列車の扉が閉まるときにふりかえると、中で席を譲ってくれてる人が見えた。

なんだか思わず、ありがとう、と言ってしまった。
声には出さなかったけれど。

日本点字図書館

高田馬場に日本点字図書館という社会福祉法人があり、点字図書の貸し出しなどをしています。

盲人用安全杖を始め、視覚障害を持つ人用のグッズがたくさんあるショップも1階に入っています。

http://www.nittento.or.jp

たくさんあると言っても売り場はカウンターの一角なのですが、千葉県のとある福祉センターに問い合わせたら、そちらのセンターもこの点字図書館さんから杖などを仕入れ(?)ているようです。

確かにパンフレットに載っているものの種類は多い!

点字を勉強する機器やコミニュケーションツール、しゃべるIHコンロ、白杖、超音波センサーetc.

視覚障害といっても全盲の人から見えづらい、という人まで千差万別。

それぞれ使う用具が異なります。

僕が今必要としているのは杖。

視野が狭まってしまい、地面や道路の段差につまづきやすいんですね。

余談ですが、よく職場でゴミ箱を蹴っ飛ばします。いい音出るんです。

恐い場所は駅。

駅は迷路で、急いでいる人が多く、動く方向がバラバラ。

まだ一定方向に動いてれば流れに乗れるのだけれど、目の前を他の人が横切って行くと、真正面に来るまで見えないので急に人が現れたように見えるのです。まるでマジック!

急に止まれば後ろの人に迷惑ですしね。キョロキョロしてるので疲れます。

そして、階段近くが日中に薄暗いことも多く(3.11以来、日中消灯のところも増えました)、段のはじめと終わりが見えにくい!最近は段の面の端にコントラストの高いペイントをしてくれている場所も多く助かります!

この間降りた京王線の高幡不動駅は使いやすかったな…。

で、駅を出てもまだ続く試練、スクランブル交差点。

あれはもう本当にあちこちから人が来るので大変!

首ごと回してキョロキョロ。

あ、あの人は早いな、向こうから来る人をかわして、この人の後をついてって、で、こっちに…とか、交差点渡るだけでかなり脳みそ使います。

子供も恐い!急発進急停止急旋回は当たり前、動きが予想できないのに加えてまだ背が低い!

周りの明るさにもよるけど、前を向いてると3mくらいは足もとが見えない!

子供にぶつかっては大変と杖の使用を決意しました。

次回は杖の使い心地?について…かな。

END ALS

“NHK ブレイクスルー  File9 続 広告プランナー“ヒロ”  難病ALSとの闘い”

 

生きる為には科学も医療も福祉も必要で、
アートも必要に違いない。
だとしたらアートは問題を解決する手段
としての働きも必要で、アートの中の世界だけで
生きていてはいけない。

福祉の世界がアートに興味を持って、
「助けになるのではないか?と思っている時に、
音楽はソトの世界に目を向けてるだろうか?
美術はクスリの代わりになれる可能性を考えているだろうか?

僕の祖父はALSと最後まで戦った。

僕は既に網膜色素変性症と戦ってるが、
これは完全失明にまでは至らない場合が多い。
でも治療法は無い。重度は違うがALSと同じ
国が指定する「難病」だ。

新たにALSにケンカ売られやしないかと怯えてる。
ALSにもケンカ売られたら、ALS患者にとって
最後まで見えるはずの目が既に見えなかったら・・。
それはもうヒロさんとおんなじ思いだ。
想像しただけで気が狂いそうになる。

でも残念なことに自分が逃げたら、追われる。
絶対にその恐怖からは逃れられない。
「見えなくなるかもしれない」という思い、
恐怖は、いよいよとうとう見えなくなった時に
やっとその恐怖から解放される。
これは映画「解夏」が教えてくれた。

だから、いやだろうとなんだろうと、
こっちから向かって行くしか無い。

http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2014-07/21.html

9/1(月)午後1:05〜 NHK Eテレ。

ALSに効くかもしれないタンパク質

新聞でALSと似た症状のハエに効果があるタンパク質が英国で確認された、とあるのを読んだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014042501002369.html

医療について疑問に思う事はよくあるけれど、やっぱり自分の命がかかる事もあると思うと研究が進むのはありがたいと思う。