シンポジウム&ワークショップin京都 Day1
同志社大学で開かれたシンポジウム&ワークショップ「世界から見た日本の真髄」。
一日目はシンポジウムで日本文学がご専門のJ・ルービン教授(ハーバード大名誉教授)の講演からスタート。村上春樹氏の、最近だと「1Q84」の英訳もしたルービン教授。能の研究をされたこともあるそうですが「研究すればするほど奥深く限りが無い」という・・。
確かに深いです、能。もちろんまだまだ浅いところしか知りませんが。
これは後ほど聴いたシテ方の河村晴久先生のお話ですが、自然との調和、大地(自然)とひとつになろうとする姿勢が能の基本スタンスのようです。
ルービン教授の後には、丸紅で活躍された紿田 英哉氏の講演。
紿田さん自身はスズキ・メソードでヴァイオリンを幼少から習い、そのことが後のビジネスマンとして国際社会の中で多いに役に立ったと教えてくれた。
そのスズキ・メソードがU.S.を経由してベネズエラに渡り、それをヒントにエル・システマが生まれた。
そして東日本大震災の後、再び海を越えて日本に帰って来て、エル・システマジャパンという音楽を使った活動・教育システムになっているとのこと。
外国との異文化交流と言うのはこういう事なのかもしれませんね。
その後にマイク・スペンサー氏、仲道郁代氏、河村晴久氏のそれぞれの活動(ワークショップ)の状況やスタンスなどを30分くらいづつ話していただいた。
この3方のWSのお話は翌日のワークショップで。
最後に近藤誠一前文化庁長官の講演。
近代合理(科学・物質・効率)主義で、左脳を使う事が多くなり、社会は発達したが、精神性やモラル(右脳のこと)の復権が必要とのご意見。
ロイヤルコペンハーゲンの美しい色彩・綺麗な円と日本の楽焼の自然にとけ込む色彩や・いびつにも見える形。
日本はより自然と共存、自然の中に生きる事を考えていたかがわかる例をあげて、現代でも多様性を受容出来るはず、余白(間)を大切にする分かである事を改めて示してくれました。
1日目のプログラムは以上。
その後フル回転したアタマを冷ます為にチームいくよ〜の仲間とご飯へ。
結局お豆腐屋さんでも話は尽きず、22時ころカフェへ。
とっぷり夜も更けました。